「憧れの工具箱」がお手頃サイズに:KTC ミニキャビネット
1:工具箱といえば「赤」
今までは100均で買った適当なプラスチックケースで工具を保管していた筆者。でも、使いづらいし容量がいっぱいになってきたということで工具箱を買い替えることに。
工具箱といえばやっぱり赤色で、ベアリングレール式の引き出しがついているKTCブランドのやつが憧れですよね。個人的にはKTCのツールケースはオタクにとってブランドバッグみたいなもんだと思っています。しかし、そういった「プロ仕様」のツールケースはたいてい重くて巨大で賃貸の室内に置くのは無理があり(普通に空で50kgを超えることがある)、かつ高価。
そんな中、KTCから非常に小型だけど本格的な作りのキャビネットが発売されていることを知り、購入したので今回はそれにTONEの工具を収納して収納力や質感・使い勝手をレビューします。
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2:ベアリングレール採用の本格派
まず、何といっても特徴的なのはそのサイズ感。普通ツールキャビネットといえばガレージの床に置いて使うイメージですが、これは横幅32cm、重さ4.4kgの卓上サイズでリビングにも楽々設置できます。
オモチャみたいなサイズ感ですが、KTCブランドということで作りはかなり本格的。4段ある引き出しは全てベアリングレール採用で、滑らかに引き出せます。さらに、ラッチもついているので押し込むと「カチッ」となって簡易的なロックがかかるところも標準サイズのキャビネットと同じです。
また、片側にだけハンドルがついているところも標準サイズのキャビネットを忠実に再現していますが、小型で持ち運びできるのでそこは両方にハンドルを付けてほしかった気がします。後述しますが付属のキャスターがあんまりよくないので。
3:キャスターの作りは今一つ
そんな感じで「さすがKTCブランド」という点が多いのですが、一方で付属のキャスターは今一つです。加工精度の悪いプラスチック車輪で、かつ方向固定なので移動させる際は持ち上げたほうがよさそう。
その加工精度の悪さを補うためか、KTCロゴ入りの専用フロアマットが付属していますがこちらもペラペラで安っぽいです。
そこで、筆者はその辺に転がっていたゴム足に変更しました。これならマットを敷く必要がなく、かつ安定するので便利です。
また、引き出し用のマットも付属していますが、こちらもペラペラで金属製の工具を出し入れしているとすぐに破れそう。
4:ノギスが入らない工具箱
最後に収納力について。一段がかなり薄いので小物を収納するのに便利で、筆者は工具を中心にこんな感じのものを収納しています。サイズの割には結構入る印象かな。そしてKTCの工具は一切入れていないです。
ただし、引き出しは幅215mmしかないので、工具箱にちゃんと入れておきたい工具の代表格であるノギスはどうやっても入りません。それ以外にも長さや厚みがある工具は軒並み入りません。
一番下は深くなっていますが、これも深さの割に幅・奥行きが小さいので意外と使い道がないです。筆者の場合はせいぜいコンベックスくらいしか入れる工具がなかったのでスマホ充電器やポータブルSSDを立てて入れています。
サムネ写真に何となく写りこませたKTCのロング六角レンチももちろん入りませんが、ドライバーやペンチなどの基本的な工具は大抵収納できましたし、手で作業場所まで持ち運べるサイズ感なのでそのまま自転車置き場に持って行って整備作業をするといった使い方もでき、ワンランク上のDIY用工具箱としては結構優秀だと思います。もちろん、工具以外の小物入れとしてインテリアにしても「オタク感」を演出できていいんじゃないんですかね。
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また、同時にTONEの工具を購入したので次回は43個セットで1980円のツールセットと、1本2877円のTONE ラチェットハンドルを比較してみようと思います(KTCは高い)。