[白]ASUSだけど、イカつくない(もちろん高性能)
1:高コスパかつ「オタクも満足」なルーター
以前、1万円以下でWi-Fi6・WPA3両対応のコスパ最強ルーター、TP-Link Archer AX-20を紹介しました。これは基本性能に何の不満もなく、「普通にルーターとして動けばいい」という方には非常におすすめなのですがカスタマイズ性が低いことがオタク的には今一つでした。筆者宅では最近、[10年前のルーターを入れ替えたばかり]({{ref “/rt”}})なのですが、交換先ルーター(Aterm WG1200HP)がコイル鳴きしていたことが発覚。しかも脆弱性報告→対応なしという発表がなされたので、これらを言い訳にして入れ替えから3日で新ルーターを購入してしまったのでレビューします。結果的には、
- ASUSだけどイカつくなく、デザイン良
- Wi-Fi6・WPA3・メッシュWi-Fi・QoS制御など流行りの機能に一通り対応
- 基本性能が高いのはもちろん、セキュリティ機能など付加機能が多くオタクも納得
- 本体はデカく、特に分厚い
という感じでかなり満足でした。今回購入したルーターはASUS RT-AX55 。ASUA製のWi-Fi6対応ルーターです。ブラックとホワイトの2色があり、ブラックのほうがやや安いようです。なお、筆者宅にはWi-Fi6対応機器はないのでWi-Fi6対応の意味はないです(「将来性」という言い訳)ちゃんとWi-Fi6対応機器も導入しました。
2:ACアダプターまで「白」なのに…
というわけで、早速本体から。とにかく白いです。筐体は日本メーカーに比べるとかなり大型で、仰々しいロッドアンテナが4本出ている構造ではありますが、白色だから意外と威圧感はないです。
表面には金色で「ASUS」と「Wi-Fi6」のロゴ。それほど主張が激しくなく、結構好みなデザインです。
ちなみに、ACアダプターまで白いというこだわり設計なのに、なぜか付属のLANケーブルは真っ黒です。白色のLANケーブルのほうが白いACアダプターよりよく見かけると思うんですが、なんでそこは黒にしちゃったかな…
ACアダプターはなんか安っぽく、ちょっと心配になる雰囲気ではありますが当然ながらPSEマークと輸入事業者名が書いてあるのでまあ大丈夫でしょう。
輸入事業者もあのテックウィンドですし、きっと信頼できる…と思ったら「テックウィンド」の文字がめちゃくちゃ中華なフォントになっています。しかも日付:2024ってどういう意味だ?(追記:2020年 第24週という意味かな?)
ACアダプターについては何も見なかったことにして本体背面。背面はメッシュになっていて中の様子が覗けますがスッカスカです。これってPCエンジンの海外版をわざと大きくしたのと同じようにわざとデカくして海外の購買心理に合わせてる説があります。
また、壁掛け穴もあるのでこんな感じで木の板に適当なネジを打ち込めば…
やや無理矢理ですが縦向き固定も可能です。ただし、ポートが上面に来るので見た目は微妙です(個人的には白色筐体+壁掛け=業務用APというイメージがあるので結構気に入っています)。
前面にはステータスLEDがあり、青色に光ります。これが設定で消灯できないのはちょっとマイナスです。
ステータスLEDは「管理」→「システム」から「WPS ボタンの動作」を「LEDのオンオフ」に変更することで消灯することができました。
海外製品あるあるな「LEDめっちゃ眩しい問題」。この製品は青色というせいもありやや明るくはありますが許容範囲。ただし、筆者のように裏面が隠れない配置をすると背面スリットから光が漏れて夜中に周囲が青色に照らされる事態になります。別に眩しくはないですがLEDオフ機能は欲しかった(AX20は付いてる)。
3:充実の付加機能
次は設定画面を見ていきましょう。まず最初に管理者用ユーザー名とパスワードを設定します。日本メーカーのルーターはたいていユーザー名が固定で、しかも初期設定のままでも使えるという「ガバガバセキュリティ」なものが多いですが、ASUSはユーザー名も指定できる点が高評価です。
しかも脆弱な設定になっていないかを確認する機能が付いており、脆弱なパスワードになっている場合は警告してくれます。
更には証明書を発行することで設定画面にSSLでアクセスできる機能まで付いており、今までAtermの非常に「ショボい」設定画面を使ってきた身としては感動モノです。さらに、設定を変更した後の適用・再起動待ち時間が短い点も評価できます。
設定画面はモダンな感じで、高機能な代わりにちょっと分かりづらいですが許容範囲。ただし、設定のしやすさではTP-Linkに軍配です。SoCはBroadcomで1.5GHzクアッドコア、RAM256MBとなかなか高性能です。
Atermにはなくてめっちゃ不便だったクライアントモニターが搭載されているのはもちおんのこと、クライアントごとに名前・アイコンを設定できたり、インターネット使用に制限をかけたりできるのでめちゃくちゃ便利です。特に、クライアントごとに簡単にインターネット接続を遮断できるので、プリンターなどをインターネットには接続したくないけどローカルネットには接続したいという場合に非常に役立ちます。
そのほかにも
- トレンドマイクロのセキュリティ機能「AiProtecton」
- メッシュネットワーク機能「AiMesh」
- Amazon Alexaとの連携機能「Alexaスキル」
- 自動的な優先順位制御機能「Adaptive QoS」
- 隔離された来訪者用Wi-Fi機能「ゲストネットワーク」
- DoS保護機能
など、(いるかいらないかは別として)とにかく機能盛りだくさんです。
4:結論
- こだわりたいけどそこまでお金はかけたくない→ASUS RT-AX55
- なるだけ安くて設定が簡単、かつ長く使えるルーターが欲しい→TP-LINK Archer AX-20