全部入りネットワークカメラ Qwatch TS-NA220 レビュー
1:ONVIF対応
今回は、家の外壁に防犯カメラを付けたい、ということでI・O Data製 屋外用ネットワークカメラQwatch TS-NA220 を購入したのでレビューします。
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ネットワークカメラは「よくわからんメーカーの格安品」はAmazonに大量に存在しますが、微妙に不安定だったりする(実体験)ので、今回は有名メーカー品で探しました。後、親に頼まれたので高いのを買ってやろうという意図もあったりなかったり…
このネットワークカメラは実売2.5万円程度と割と高価ではありますが、
- PoE(LANケーブル1本での給電)対応
- ONVIF対応でNASに録画できる
- 屋外設置対応(IP65)
- 動体検知や赤外線LEDなど、基本的な機能もしっかり搭載
と、割と高機能です。特にONVIFに対応している点が重要で、防犯カメラの映像を別の場所に設置したNASに録画するといった運用ができるので結構本格的なシステムが構築できます。もちろんカメラにmicroSDカードスロットもありますが、カメラ内に録画しているとカメラを破壊されたら終了なので、ONVIF対応は本気の監視カメラシステムを組むなら必須だと思います。ONVIF対応のメーカー品カメラの中ではこのカメラは入手性がよく、価格もそこまで高くなかったので今回はこれを選びました。しかもカメラ制御用APIを公開しているなど、オタク的にも高評価だったので。単に一般向けなのはこれくらいしかなかったという理由もありますが。
2:PoEじゃなくても使える
Qwatchには、wi-fiモデル(屋外用)、有線LANモデル(屋内/屋外用)の3モデルがあり、どれも似たような価格ですが、筆者は有線LAN信者なので、有線LANモデルの屋外用を選択。同時にPoEインジェクター と高耐久タイプのmicroSDカード も購入。PoEインジェクターについては別記事で紹介しています。外箱はシンプルな感じ。
付属品は
- 本体
- 台座とネジのセット
- LANケーブル用防水キャップ
- 説明書類
です。台座とネジが入っている箱がやたら古風なのが気になります。
あと、緩衝材としていい感じのスポンジが入ってました。
本体は他のネットワークカメラに比べてやや大きい感じではありますが、まあ普通です。プラスチックではありますが屋外設置対応ということで割とガッチリした作りです。前面のメッシュはスピーカーで、屋外用ながらスピーカーとマイクを搭載しています。
背面には、固定用のネジ穴と防水用カバーの下にポート類があります。
端子は、PoE対応LANポートとDCジャックの二つで、周囲には防水パッキンが入っています。
説明書にはDCジャックは使用できないように記載されていますが、12V センタープラスのACアダプター(ルーターのやつ)を挿せば普通に使えました。ただし防水カバーがあるので実際にACアダプター運用する場合はL字プラグのACアダプターが必要かもしれません。後、もちろん保証対象外です。
3:「真面目な」防水
低価格な屋外用カメラはあくまで軒下を想定した不安な防水のものが多いですが、このカメラは2万円以上するだけあってIP65となっています。要するに下から水がかかっても大丈夫ってやつです。これを満たすために、さっきも少し述べたように背面のキャップにはパッキンが入っています。更に、このカバーを固定するネジもパッキンがついたネジになっているという徹底ぶり。
また、LANケーブルと本体の接続部からの浸水を防ぐ防水キャップも付属しています。
microSDカードスロットとリセットスイッチがある左側の蓋は、防水カメラのバッテリー蓋みたいなゴムパッキンが入っていて、しかもネジ固定です。このネジ固定はSDカード抜き取り防止効果もあるので高評価です。最近別に購入した某中国メーカーの低価格防犯カメラとは雲泥の差です(ただし価格は2倍)。
4:台座は普通
付属のスタンドは3ピース構成で、ばらばらで入っています。まあ普通な感じですが、屋外用ということで金属製になっています。
組み立てるとこんな感じ。なんか不格好ですが、角度調節もできて普通に使えます。
また、スタンド取付穴は底面と背面の2か所にあり、壁面固定や吊り下げ固定も可能になっています。
ちなみに、最終的にはエアコン室外機の壁掛けステーにねじ留めする予定ですが、取付用ステーはアングルをぶった切って自作してやろうと計画しています。
5:SDカードも「いいやつ」を
SDカードはmicroSD 128GBまでの対応とのことなので、容量はもちろん128GBを選択。24時間連続録画を行う予定なので高耐久モデルを選択。「いいやつ」を買ってやろうという話ですが、結局は高耐久モデルの中で安いやつを選び、このTranscend製 128GB になりました。
6:ケーブル1本で完結
では、電源を投入して実際の使い勝手を見ていきましょう。今回は試験的に筆者宅の室内カメラと入れ替えてみます。競合他社との2ショットです。
PoEなので、**LANケーブル1本を挿せば完了です。**もちろんPoEインジェクター があることが条件ですが。
無事、電源ランプとNETWORKランプが点灯。これで設置は完了です。ちなみに、ランプは設定で消灯可能です。
7:「星2.7」の専用アプリ
PCでも設定は可能ですが、この日はネットワーク関係のトラブル対処に疲れていたので簡単に済ませるために専用アプリをダウンロード。こういう系統のアプリは評価が悪いのがいつもどおりではありますが、星3を切るとちょっと嫌な感じがします。
接続はアプリを使えばめちゃ簡単でした。具体的には
- アプリインストール
- 付属のQRコード読み取り
- パスワード設定
これだけであっけなく完了。星2.7でも問題ないじゃん、と思っていたのですが…
ファームウェアアップデートしたら繋がらなくなりました。カメラを再起動したら直りましたが、いきなりあやしくなる雲行き。
画質はそこそこいい感じです。夜の室内でも競合他社のカメラを鮮明に写しております。
ネットワークトラブルで疲れたのと、ステーが全然製作に着手できないので今回はこの辺で。実際の運用は別記事にします。