PFC付きオーディオ用電源の開発
1:オーディオ用電源といえば…
オーディオ用電源にスイッチング電源は禁物、ということで大抵は大型トランスと大容量コンデンサを 組み合わせた、ある意味「原始的」な電源が多いように感じます。しかし、これでは突入電流はおろか 「EMI対策?なにそれ」みたいな状況になってしまうのでスイッチングはしないけれどそれなりに高効率なアナログ電源を 設計してみます。
2:主要部品
メイン部品のトランスは以前に購入した豊澄電源機器製のHTR-123です。12V3A×2回路の72VAで質量約1.9kg昨今のスイッチング電源に比べれば非常に重いです。 実は以前にこれを使って非常に原始的なリニア電源を作っていました。
そして、その製作途中にトランス上面から同線の切れ端を入れてしまい、ショートさせてトランスを買い替えています。この上面にフタとかつけてくれないのかな…
キャパシタもその時に購入したニッケミのKMHシリーズ105℃品 25V4700μFを4つ使用します。別に高級品ではないですが、安心のニッケミ製です。
3:仕様の確認
というわけで、仕様は
- 入力:交流100V
- 出力:直流12V 3A×2(両電源、非安定)
- 力率改善回路・突入電流抑制回路・電子ヒューズ搭載
とします。次回からは具体的な回路設計について書いていきます。
Tags: