光ファイバー対応物件に光ファイバーを引けなかった話と、賃貸におけるネットの注意点
「ポート数不足」とは
筆者は現在築浅物件なのにCATV回線しかない物件に居住しているのですが、次こそは10G回線を引いてやろうということで最近築年数はちょっと高めだけどフレッツのファイバーが導入されている物件を契約しました。
そして、(絶対に1Gで足りるのに)ウキウキで光コラボの10G回線を申し込んで約1週間後、事業者からの電話で以下のように告げられました。
空きポートがないのでマンションタイプの申し込みはほぼ不可能である。

これがどういうことかというと、日本で使用されている光ファイバー(GE-PONとか)は、図のように1本を8単位で分岐しています。ここで、どうやら当該物件では部屋数より分岐数のほうが少なく、このスプリッタのポートに空きがないようです。
そして、解決策として以下2つを伝えられました。
- スプリッタを増設してもっと分岐してもらう
- 戸建てタイプを契約して自分用に電柱からもう1本ファイバーを引く
ここで1の場合だと8ポート単位で増設になるので自分一人のために増設してくれる可能性は極めて低いとのことでした。実際、自分一人のためにMDFをいじってくれるとは思えないので期待は薄いでしょう。
2の場合だと「俺が金を出すから問題ない」と言いたいところですが、この場合は電柱から部屋までファイバーを引き込まないといけないので工事の許可を管理会社に取るという極めて面倒な課題が発生します。そして…まあ面倒がられてまともに取り合ってくれないでしょう。
つまり、
詰み
です。
再びCATVネット
というわけで…

はい、再びCATV回線となりました。以前はitscomの160Mbps回線でしたが、今回はJ:Comの320Mbps回線なので単純に速度は2倍…と言いたいところですが相変わらず上りは10Mbpsです。
今回、後述するように築年数を犠牲に光ファイバーが引ける物件を選んだわけですし、そもそも賃貸物件の説明に「光ファイバー」との記載があるわけですから、(期待は薄いとはいえ)少しは戦ってみたいと思うので、進展があれば追記します。というか、こういうのって景表法とかで訴えたらギリ勝てたりしないですかね…
物件探しの条件はインターネット無料「ではない」
というか、前からずっと思っていたのですが時代が進むごとに賃貸物件のネット環境は悪化の一途を辿っている気がします。
その諸悪の根源はインターネット無料物件の増加。最近の新しい物件はどれもこれも「インターネット無料」のものが多く、字面だけ見ればよさそうなんですが、これってほぼ100%1つの回線を居住者全員でシェアする方式です。結果、混雑時に速度が出るのかとか、そもそも速度は十分なのかは入居してみないとわからないという「ガチャ状態」となります。しかも、10G回線とかを入れられないのはもちろんのこと、ルーターがいじれないので遊べないというデメリットもあります。
さらに面倒なのは、物件情報に「光ファイバー」と書かれていても、単に「共用回線の大元が光ファイバーだよ」という意味であってそれが部屋まで来ているとは限らないということです。
結果として、築年数の高い物件のほうが光ファイバーを部屋まで引き込むことができて快適なネット環境を手に入れられるという逆転現象が発生しているわけです。そこで、今回は築年数を犠牲に光ファイバーを手に入れようとしたのですが、まさかこんな仕打ちに合うとは思いませんでした。
というわけで、今後賃貸物件を探す際は
- まずインターネット無料「ではない」 物件を探す、あるいは部屋まで光ファイバーを引いてもいいかを問い詰める
- 「光ファイバー対応」と書いてあっても油断できないので、不動産会社を問い詰める
- それは各戸までファイバーが来ているという意味なのか
- 引かれていたとしても果たしてちゃんと使えるのか
という極めて面倒な作業を繰り返す必要があるわけです。だいたい、築浅物件は1の時点で大抵アウトですし、2については不動産に問い合わせてもロクな回答が帰ってこない(経験談) ので、賃貸物件のインターネット環境は厳しくなる一方です。
提言「賃貸物件への光ファイバー義務化」
最後に、私が以前からずっと思っていることを。
新築賃貸物件の各戸への光ファイバー引き込み義務化、
あるいはファイバーを引き込む権利の保障を法律で行うべし。
真にテクノロジーで勝てる国にするにはこれくらいはやってほしい、「ソーラーパネル義務化」ができるならいけるでしょ。