Googleアナリティクスは言うほど重くなかった件
1:「大手ニュースサイト」の記事に反抗する
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最近はPV数が少ないのをSEO対策のせいにしている筆者ですが、大手ニュースサイトGIGAZINEにてGoogleアナリティクスを使うべきでないという記事を発見。 その内容としてGoogleアナリティクスは重いし、不正確であるという意味の記述がありました(「肥大化したスクリプト」であり「データも正確とはいえません」)。
その記事を読んで、Googleアナリティクスを使っている立場として思ったわけです、**本当か?**と。というわけで、今回は大手ニュースサイトに反抗すべく、この内容が正しいのか検証していきましょう。
2:GoogleにGoogleサービスの削除を提案される
まずは速度の検証から。筆者は最近ページの速度にこだわっているので、この点は興味があります。今回、速度の検証にはGoogleが提供しているページのパフォーマンス計測ツール「PageSpeed Insights」と、その元となったツール「Lighthouse」、及びChromeのデベロッパーツールを使っていきます。
改善前のページスピードインサイトでの測定結果は90点をやや下回り、「注意」レベルでした。また、コアウェブバイタルのうちFCPとFIDがやや遅い、即ち読み込み速度に問題ありとの結果になりました。
測定結果の詳細では、余計なJavaScriptを消しなさいとの指摘が発生。筆者のサイトはほぼHTML+CSSのみなので、この指摘はGoogleアナリティクスのみを指しています。GoogleのサービスにGoogleのサービスを消せと言われるという不思議な状況ですが、短縮可能時間はたった0.3秒。
実際、Chromeのデベロッパーツールでも読み込み時間は150ms程度とかなり短いです。
また、Lighthouseでも同じような結果でした。というわけで、次はAnalyticsのコードを削除した状態でのパフォーマンスを測定していきます。
まずはPageSpeed Insights。結果、JavaScriptの注意は消えたけど結果は変わらず。そして相変わらず遅いFIDとLCP。これはサーバー強化が必要か?(流石にまだ早い)
Lighthouseの結果は若干向上したようにも感じますが、ほぼ誤差レベル。結果、速度への影響は無視してよいとの結論に。
3:確かに不正確ではあるが…
速度についての結論が出たところで、最後にGoogleアナリティクスが提供するデータの正確性について。筆者はGoogleアナリティクスをPV数の確認くらいにしか使用していないのであまり詳しくは言えませんが、正直なところ精度には疑問があります。広告ブロックツールでスクリプトをブロックされたら終了ですし、最近ではユーザーの追跡を許さないプライバシー重視のブラウザも増加しているので、Googleアナリティクスのデータは正確であるとは言えないでしょう。しかし、他のツールでも同じことなので、Googleアナリティクスだけが劣っているとも言えないと思います。
結論としては、別にGoogleアナリティクスを使っても問題ないと思います。正直、レポート画面はややこしくて全然使いこなせませんが。