タクテク2
駆け出しエンジニアの雑記

軽井沢ー糸魚川ー富山 北陸新幹線沿線旅

前回の紀行は大井川鐡道全線制覇の旅でしたが、今回はゴールデンウイーク前のゴールデンウイークなのか微妙な時期に北陸新幹線をほぼ端から端まで乗車し、その沿線を旅して糸魚川ー静岡構造線を感じる2泊3日の旅です。

浅間山を望む街、軽井沢

1日目は大宮駅より北陸新幹線に乗車し、軽井沢へ。

ホテルに荷物を預け、まずは駅前にある矢ヶ崎公園に向かいました。

軽井沢駅周辺

矢ヶ崎公園

ここは軽井沢駅から徒歩ですぐの場所にある公園であり、遠くには雄大な浅間山、その手前には溶岩ドーム特有の特徴的な形をした離山を望むことができます。

矢ヶ崎公園 カモ
近寄っても動じないカモ

筆者は、高校生の時に軽井沢を舞台とした長編恋愛小説「一瞬でいい(唯川恵)」を読んでから、いつか浅間山を見に行きたいと思っていたのですが、実際にその雄大な姿はずっと眺めていられるなと感じました。

ちなみに、書籍「一瞬でいい」は移り行く軽井沢の景色とともに主人公たちの人生が美しい表現で描かれたおススメの一冊ですが、筆者は今回の旅に本書を持って行った結果、軽井沢にいる間に読み直してしまう結果となりました。

一瞬でいい (集英社文庫)

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次は旧軽井沢銀座商店街に向かいました。旧軽井沢銀座商店街は軽井沢駅からはやや離れた場所に位置しており、バスも運行されていますがせっかくなので徒歩で向かうことに。

軽井沢本通り

軽井沢駅から旧軽井沢銀座商店街までは徒歩で約20分、途中「別荘○○億円」みたいな看板を眺めながら軽井沢本通りを進みます。

ラウンドアバウト

ラウンドアバウトが旧軽井沢銀座商店街入口の目印です。この日はゴールデンウイーク前とはいえ、日曜日であったため商店街周辺は観光客の姿が多くみられました。

和傘屋
HOKUSAI柄の和傘屋

商店街はやや「インバウンド寄り」な雰囲気はありましたが、昔からやっているような店舗も多くあり、足を運ぶ価値はあると思います。そういえば「絵画のアウトレット」的な店があったのですが、アウトレットの原義に基づくならば裏に画家が控えていて描いたそばから販売しているのか、なんて考えていました。

みっふぃー森のベーカリー

そういえばみっふぃー森のベーカリーあったんだ、ということでミッフィーファンの筆者は迷わず入店。最近筆者のぬいぐるみ専用棚があふれてきているので、ぬいぐるみを買いたい気持ちをぐっと抑えてクッキー等を購入。

珈琲歌劇

ひととおり商店街をぶらつき、一休みしたくなったのでラウンドアバウト付近にある喫茶店珈琲歌劇に入ってみました。

珈琲歌劇 店内

コーヒーとケーキで約1900円と決して安くはなかったですが、いずれもクオリティが高く、また店内の雰囲気も非常によかったのでかなり満足でした。なんといっても「軽井沢で贅沢な時間を過ごしている」という体験が2000円弱でできた点がよかったです。

鬼押出し園

そうこうしているうちに時刻は昼前、次はバスに乗って群馬県の鬼押出し園に向かいました。

中軽井沢駅

鬼押出し園に向かうバスはさほど本数がなく、時間が余ったので途中の中軽井沢駅に寄り道。

中軽井沢駅から浅間山を望む

中軽井沢駅は軽井沢駅よりもさらに浅間山に近く、駅舎から眺めることができます。

鬼押出し園 レストラン
非常に「雰囲気のある(婉曲表現)レストラン棟

中軽井沢駅からバスに乗り、峠道を進むこと約30分、標高約1400mの鬼押出し園に到着しました。

鬼押出し園

鬼押出し園はかつての浅間山噴火による溶岩流が固まってできた景勝地であり、その荒々しい岩場と浅間山の雄大な景色を楽しむことができます。

浅間山 望遠
右に見える岩が千トン岩

というか、4月末はまだ山頂には雪が残っているんですね。

そのあとは軽井沢駅に戻り、駅南側にあるショッピングモールに向かいました。

軽井沢プリンス・ショッピングプラザ

このショッピングモールはゴルフ場であった場所を利用して作られたモールであり、中央に広大な広場があることが特徴です。ゴールデンウイークは混雑がひどいみたいな話もよく見かけますが、この日はそこまで混雑はしていなかったので、ゆっくりと土産物屋をまわることができました。ただ、土産物屋はモールの端にあって割と歩くことになりました。

夕食はせっかく長野県まで来たということで、ソースカツ丼で有名な明治亭をチョイス。

明治亭

「カツ丼もいいし、でも馬刺しも好物だし、ソバもいいな…」と迷った結果、こちとら社会人やぞという強い気持ちで全部入りセットを注文、3000円

そんなこんなで1日目は終了。

フォッサマグナを感じる街、糸魚川

軽井沢駅 駅名標

2日目はあいにくの雨。ふたたび北陸新幹線に乗り、軽井沢を離れて北へ向かいます。

糸魚川駅

やってきたのはフォッサマグナの街、新潟県最西端の糸魚川市。まずは駅のコインロッカーに荷物をブチ込み、ギリギリの時間でえちごトキめき鉄道に乗り込みます。

地下40mの駅、筒石駅

えちごトキめき鉄道

この日は夕方まで雨予報であったため、まずはえちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインという、なんか知らんが乗るしかないだろという名前の路線に乗り、ある「屋内型施設」に向かいます。なお、日本海ひすいラインは糸魚川ー静岡構造線、すなわち50/60Hz境界をまたぐ路線である関係から交流/直流電化区間が混在しており、結果として電化されているのに気動車という奇妙な構成になっています。

筒石駅 駅名標

そして、やってきたのは一日平均乗降人数10人筒石駅です。この駅はホームがトンネル内に存在し、出入り口からホームまでは300段近くの階段で接続されていることで有名な駅です。

筒石駅 上り線ホーム

ホームはやや暗いトンネル内に存在し、この時に降りた乗客は筆者一人。ホームでは地下水の流れる音と列車の接近を知らせる電子的な警告音だけが11kmのトンネル内を反響しており、かなり雰囲気がありました。

筒石駅 非常電話表示

非常電話の位置を示す看板がやけに大きく、かつ明るく輝いており、どことなく不気味です。

筒石駅 階段

300段近い階段を上り、出口に向かいます。もちろんエレベーター等はありません。トンネル内は非常に静かですが、照明は明るく不気味な感じはありませんでした。停電時も照明はきちんと点灯するのかだけは気がかりでしたが。

筒石駅 非常連絡先表示

非常時の連絡先電話番号が書かれていますが、トンネル内は圏外です。

筒石駅 駅舎 内部
NGT48メンバーがお出迎え

筒石駅は無人駅なので誰もいない…と思いきや、駅舎に到着すると駅舎の清掃をしていたと思われる地元住民の方とNGT48メンバー(のパネル)に出迎えられました。そういえばここは新潟県でしたね。

筒石駅 駅舎 外観

筒石駅は筒石集落からは離れた場所にあり、周囲にはほとんど何もありません。そして次の列車は約45分後、天候はまあまあな雨

砂岩泥岩互層

本気を出せば筒石集落まで往復できそうでしたが、近くにある砂岩泥岩互層を眺める、NGT48「Maxとき315号」を聴くなどして過ごしました。

筒石駅 看板

この先に駅があるとは思えない駅入口。

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糸魚川駅からの往復で何気に1300円かかりましたが、なかなかに見ごたえのある駅でした。

雨の糸魚川市街

糸魚川市街

さて、次のバスまで時間があるので、雨ですが糸魚川市街に繰り出してみます。写真の通りは糸魚川市駅北大火の被災区域であり、すべての建物が新しいことがわかります。市街地は雁木が多くあるため雨でも割合快適です。

消雪パイプによる路面の変色

にしても消雪パイプの影響で路面が茶色いです。

看板

道路標識には屋根が付いていて、さすがは豪雪地帯。

展望台

展望台は4/30まで工事中、なおこの日は4/27でした。

糸魚川市 駅前看板

「地酒で乾杯宣言」は私のような酒を飲まない人にとってはアルハラ…

PC-9801が動くフォッサマグナミュージアム

フォッサマグナミュージアム

昼食を食べて時刻は昼過ぎ、バスに乗って糸魚川市に来た最大の目的であるフォッサマグナミュージアムに来ました。ちなみにバスは1回100円。

フォッサマグナミュージアム ポスター
明らかに見覚えのある人

館内の写真はあまり撮っていないのですが、糸魚川市の名産であるヒスイや、フォッサマグナの成り立ちに関する展示が多くありました。

PC-9801
PC-9821ですらない

そんな魅力的な展示の中でもっとも印象に残った展示がこれ、地震計の展示なんですがなんとPC-9801のノートPCが現役稼働しています。内蔵液晶もめちゃくちゃキレイで、本当に9801シリーズなのか疑ったほどでした。やはり連続稼働させるのが機器を長持ちさせるには最適なんでしょうか。

糸魚川市 国道8号

フォッサマグナミュージアムから糸魚川駅に戻ると、先ほどまでの雨とは打って変わって晴れに。

夕日ケ丘公園 展望台
夕日ケ丘公園 展望台

とは言え、公共交通のみで短時間で行ける観光スポットはあまりなく、完全に時間が余ったので遠くの展望台まで歩いたり、最終的には糸魚川駅でただ佇んだりして時間を潰しました。

親不知駅
北陸自動車道の海上橋を望む

そんなこんなで時刻は午後5時頃、再びえちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインに乗って親不知駅にやってきました。ここから事前に予約していた送迎で宿に向かいます。

親不知観光ホテル

今回選んだ宿はこの親不知観光ホテルです。

親不知観光ホテル 客室
実家より実家な客室

なかなかに味のある外観と客室ですが、大浴場もあり、なんといっても景勝地・親不知の至近にあるということで選びました。

電話機

「この電話、まだ稼働するんだな」と眺めていたら、夕食を知らせる電話がかかってきました。そしてこの見た目でモーニングコール登録も可能

親不知
中央に写る洞門は現役国道

宿の裏手の遊歩道からは親不知を眺めることができます。親不知は古くより知られる交通の難所であり、険しい崖とその崖に張り付く国道8号、さらに北陸自動車道の海上橋を眺めることができます。筆者はかつて、糸魚川ー静岡構造線の静岡側にある類似の交通の難所、大崩海岸も見に行ったことがありますが、それに劣らない素晴らしい景観でした。

北陸線 旧親不知トンネル

遊歩道から急な階段を下ると、北陸線の旧親不知トンネルも見ることができます。

親不知 遊歩道

それにしても昼過ぎまで雨が降っていたとは思えない天候でした。

親不知観光ホテル 夕食

そのあとは宿に戻り、あら汁って異なる文化圏から見れば生ごみの煮汁なんだろうかと考えながら夜の闇の包まれてゆく日本海を眺めながら夕食をとって2日目は終了。

立山連峰を望む街、富山

親不知遊歩道 ミニチュア
親不知の遊歩道にあるミニチュア

3日目の朝は朝食をとり、朝の親不知を散歩してから駅に戻りました。

市振駅

本来、宿の送迎は親不知駅発着ですが、富山側に向かうと伝えたところ、送迎が私一人であったため隣の市振駅まで送迎していただけました。ここから再度日本海ひすいラインに乗り、あいの風とやま鉄道に乗り継いで富山市を目指します。

富山駅

富山駅は在来線・新幹線に加え路面電車も乗り入れており、近未来的な見た目でした。

さて、富山に来たのはいいもののあまり計画を立てていなかったので、とりあえず展望台があるという富山市役所に向かいました。

富山市役所展望塔からの眺め

展望塔からの眺めは、遠くに雪の残る立山連峰が眺められ、一見の価値がありました。正直、ここまで明確に立山連峰が見えるとは思っていなかったので期待以上でした。

富岩運河環水公園

白エビ天丼

再度駅に戻り、白エビ天丼を食って次は駅の北側にある富岩運河環水公園に向かいました。

富岩運河環水公園
中央は「世界一美しいスタバ」

富岩運河環水公園は富岩運河の船溜まり場を整備した公園であり、富山駅から徒歩で10分ほど。

富岩運河環水公園から立山連峰を望む

運河からは立山連峰を望むこともできます。

富岩運河環水公園 オブジェ

謎のオブジェもあります。

富岩水上ライン

そして、遊覧船の富岩水上ラインによるクルージングを楽しむこともできます。

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中島閘門を通過する様子

約1時間のクルージングでは、ガイドによる富岩運河の説明を受けながら、現役の閘門である中島閘門を通過し、河口付近にある岩瀬地区まで向かいます。

岩瀬地区の街並み
岩瀬地区の街並み

この日は火曜日であり、そこまで混雑しておらず快適な船旅でした。

東岩瀬駅

チケットには路面電車の片道乗車券も付いているので、東岩瀬駅から富山駅に戻りました。

富山駅 駅名標

富山駅から北陸新幹線ーサンダーバードー東海道新幹線を乗り継ぎ、筆者の出身地・兵庫県に向かい2泊3日の旅は終了となりました。

乗車券
幹特在特

JR東の新幹線ーJR西の在来特急ーJR東海の新幹線という切符を出すのが面倒すぎて、結局東海道新幹線だけスマートEXで買うことになりました。あと、なんで新幹線特急券にサンダーバード区間も含まれているのかと思ったのですが幹特在特なんて仕組みがあったんですね(詳細はググってください)。

2泊3日、東京→大阪をムダに遠回りして800km以上移動する旅となりました。全体的に公共交通縛りの限界を感じる部分が多かったですが、その不便さもおもしろいと感じたので、これからも公共交通の限界を試していこうと思います。いつになるかは不明ですが次は東北ですかね。

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