マキタの掃除機はやはり「業務用」だった件
1:購入理由は「バッテリーがあるから」
筆者はこれまで、10万円以上するPanasonicのキャニスター式掃除機と、Dysonのハンディー式掃除機というそれなりに高級な掃除機を使ってきました。しかし、そのどちらも耐久性が低く、何かしら壊れているという現状。じゃあ「耐久性ならマキタだろ」という短絡的な発想によりマキタの掃除機を購入した結果、「やっぱりこれは業務用だ」という結論に達した話です。
まあ、購入した本当の理由はマキタのバッテリーと充電器が余っていたからなんですが。マキタの掃除機は特に機能がない割にはバッテリー込みで買うとかなり高い(4万円程度)ので、既にバッテリーがある人以外には正直コスパが悪いと思います。ちなみに、このバッテリーは6Ahの大容量なものなのでカタログスペック上40分くらい連続運転できます。一人暮らしには完全にオーバースペックです。
2:多種多様な「電圧」「フィルター方式」「スイッチ」「オプション」
マキタの掃除機はかなり種類が多いですが、まず選ぶのは電圧。18V・14.4V・10.8Vの3種類があり(最近は40Vも発売されましたが)、当然ながら電圧が高いほど吸引力は高いですが重くなります。また、電圧が異なるとバッテリーの互換性がなくなるので注意して選びましょう。私の場合は18Vのバッテリーを所有していたので18Vを選択。
18Vモデルの場合、次はフィルター方式を選びます。一般的な紙パック式集じんと、カプセル式集じんの2種類がありますが今回はカプセル式集じんを選択。カプセル式集じんは簡単に言えば紙パックの表裏が逆になったものって感じで、フィルターの外側にゴミが溜まります。こっちのほうが掃除が楽そうだったのでカプセル式にしました。
更に、カプセル式集じんの場合はスイッチ方式も「スライド+トリガスイッチ」と「ワンタッチスイッチ」の2種類から選べます。今回選んだのは前者で、連続運転も、間欠運転もどちらも簡単というのが特徴です。ワンタッチスイッチは一般的なスイッチがついていて、間欠運転には適さない代わりにパワーの切り替えが可能です。なのでハンディークリーナー的に使いたいなら前者、家全体に掃除機掛けをしたい場合は後者といった感じで選ぶといいと思います。ちなみに、上部スライドスイッチ前方にLEDライトが内蔵されており、使用時に前方を照らしてくれます。これが狭い場所や暗い場所を掃除する際に何気に便利です。
そして、最後はサイクロンアタッチメントの有無。パイプ部分にサイクロンを後付けするというなかなか珍しい構造ですが、ごみ捨て頻度 約1/6とのことでサイクロンアタッチメント付きモデルを購入。マキタのサイクロンユニットは細長く、かつ構造も単純なのでメンテナンスが楽なのも高評価です。ちなみに、カラーは青と白がありますが**「みんな白だから」という理由で青を選択**。ただし、白のほうがちょっと安いです。
これで本体の構成は決定しましたが、更にオプションのHEPAフィルターとプレフィルターを選択。HEPAフィルターは、元々ついているモーター部にゴミが入るのを防ぐフィルター(右)を置き換えることでより集塵性能を高めることができます。価格も高くなく、かつ元々のやつより明らかに性能が良さそうなので購入時から付けておくといいと思います。
HEPAフィルターは微細なゴミを捕集するものなので単体では使用できず、プレフィルターか高機能フィルターEXと組み合わせて使用する必要があります。高性能フィルターEXと組み合わせれば「最強」にはなりますが、吸引力が低下するとのことなのでプレフィルターを選択。
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3:高性能だが、流石に重すぎる…
で、出来上がったのがこちら。色はいい感じですがいかんせん巨大です。サイクロンユニットや大容量バッテリーの重量がかさみ、重量も2kg程度とかなり重いです。
吸引力も申し分なく、サイクロンユニットのおかげでフィルターが汚れることもほぼなくメンテナンス性も高いのですが、少なくとも筆者のようなNerd野郎には片手で掃除するのが厳しいほど重いです。使い始めて1分足らずで腕が痛くなりました。特に、サイクロンユニットは前方につけるため、さほど重くない割には体感重量が増加します。後、なかなかの爆音です。
これは購入前から知っていたことですが、サイクロンユニットを付けると短くできない点もハンディークリーナーとして購入した筆者にはかなり致命的です。サイクロンを外せばいいだけですが、そうするとフィルター掃除が面倒。ということで行きついたのがこの両手持ち。もはやハンディークリーナーとはという状況です。いろんな意味で強そうではありますが(「強そう(小並感)」ってこういう状況を指すのか?)。
4:爆音仕様は現場仕様
マキタの特徴はなんといってもバッテリーを様々な機器で使いまわせること、そして冷却ファンで強制冷却しつつ充電することで爆速で充電できること。この最大容量のバッテリーでもわずか27分で実用充電が可能です。その代わり、充電器がデカいうえに冷却ファンはなかなかの爆音です。充電開始直後は割と静かですが、その後に爆音になります。「うるささより充電速度」という現場仕様です。また、充電完了メロディーが選べるという何とも無駄な感じの機能も搭載されています(恐らくは多数のバッテリーを同時充電する現場での使用を想定している)。
さらに、前面には何気に2.1A出力できるUSBポートまで搭載されています。これも完全に現場でスマホを充電する想定のようです。こんな感じで充電器が非常に高機能ですが、その代わりデカいですし充電器だけで1kgくらいあります。こっちも重いのかよ…
5:結論「一人暮らしが買うものではない」
吸引力・メンテナンス性共に申し分なく、性能は高いのですが、しばらく使用した印象としては
重い
この一点です。ただし、小容量のバッテリーに変更し、サイクロンユニットを付けなければそこまで重くはないとは思いますし、そもそも広範囲の掃除が要求される業務用であって、筆者のような一人暮らしが買うべき製品ではないと思います。連続運転時間と充電速度は圧倒的ですし、メンテナンス性も高いので業務用クリーナーとしては非常に優秀な気がします。
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