電卓の進化2021[SHARP EL-VN83 レビュー]
EL-VN82との違いは抗菌とカラーのみ?
最近軽く電卓をディスる記事を書いた筆者ですが、電験3種受験のために仕方なく電卓を購入することになったので、進化の余地がなさそうな電卓がどのように進化しているのかを筆者宅にある10年物くらいの電卓と比較して確かめてみることにしました。
今回購入した電卓は、SHARPの実務電卓EL-VN83。今年に入ってから発売された最新機種です(なぜかAmazonでは取り扱いがありませんが)。
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進化ポイント1:電卓に「SIAAマーク」
まず、パッケージでひときわ目を引くのが主張強めなSIAA for KOHKINマーク。キーに抗菌剤が練り込まれているので、何かと衛生を気にするようになった昨今の情勢にピッタリです。というか、先代機種EL-VN82 との違いはSIAAとカラバリだけなので、正直なところ先代機種を買うほうがいい気がします、安いですし。
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進化ポイント2:見た目
次は見た目。電卓といえばたいていプラスチッキーで安価な外装のものが多いですが、この電卓は表面にアルミパネルを採用しています。まあ、ペラッペラのアルミ板なので「高級感」というほどではないですが。
キーのフォントは視認性が高く、打鍵感も悪くない(何気に2キーロールオーバー)ですが2色成型ではないので文字が摩耗する可能性があるのはちょっと残念。
個人的に技術の進化を感じたのはソーラーパネル部分。ソーラーパネルは4セル直列になっていますが電極が非常に細く、ほとんどただの1枚板に見えます。ただ、液晶ディスプレイ側についているのでチルトさせると発電効率が下がりそうですが。
ヒンジ周りにはカバーが付いており、チルトさせない状態だと一枚板のようになるので見た目がよくなっています。また、大型ゴム足が付いていてガタツキを軽減してくれます。あと、電池が入手性の良いCR2032なのが高評価です。
進化ポイント3:何かと便利な付加機能
言ってしまえば四則演算ができれば何とかなる電卓ですが、本機は代表的な付加機能が一通りそろっています。まず、CM/RM独立キー。低価格な電卓だとこの2つが一緒になって「MRC」みたいなキーになっていてメモリの消去が面倒なものが多いですが、これはしっかり独立キーを搭載。
次にアンサーチェック機能。よく電卓で2回同じ計算を行って検算することがあると思いますが、これは前回と結果が同じだと画面に「OK」マークを出力する機能。地味だけどめっちゃ便利です。左端は現在の置換数を表示するカウンタで、入力ミスを軽減できます。
もちろん演算状態表示もついているので「今ってプラスだっけ?」みたいなことがなくせます。
また、自動で合計を求めるグランドトータル機能は、例えば
- 抵抗器 10円x10本
- コンデンサ 100円x5個
みたいな合計を求めるときにいちいち小計をメモリーに入れて計算しなくても一発で計算ができるという優れもの。少数部も桁数指定や切り捨て/四捨五入などを柔軟に指定可能で、普通電卓ですが機能盛り沢山です
まとめ:電卓も進化している
進化の余地のなさそうな電卓ですが、結構進化していました。まあ、それでもなお電卓で会計計算をすべきではないとは思いますが。
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