タクテク2
昭和歌謡好き大学院生の雑記

情報通信エンジニアはいらない資格なのか、取得して検証してみた

1:「お金で買えるいらない資格」?

 筆者は数年前に工事担任者 AI・DD総合種 (現 総合通信)を思い付きで取得していて、資格上はアナログ電話から光回線まで、すべての通信工事を行うことができます。この資格、割と取るのが大変だったんですが全くもって使い道がないんですよね。だいたいアナログ回線なんて減少の一途をたどっているのになぜ総合種を選んでしまったのか…

情報通信エンジニア ホームページ

 そして、この工事担任者資格や無線従事者・電気通信主任技術者のいずれかを持っている人が追加で取得することができる「情報通信エンジニア」という民間資格があります(画像は日本データ通信協会 公式HP)。これは国家資格の条文によくある「スキルアップに努めてね」という規定を満足するために作られた資格であり、スキルアップとユーザーからの信頼が得られるみたいなふうに宣伝されています。

検索サジェスト 情報通信エンジニア いらない

 しかしながら、

情報通信エンジニア 資格者証

取りました。というわけで今回は「実際に取ったから」ということを言い訳に、果たしてこの資格は意味があるのか、好き勝手言ってやろうと思います。

2:5G時代にまさかの「郵送」

 資格取得の流れはこんな感じ。

  1. 協会HPから研修を申し込み、研修費用を振り込む
  2. 研修テキストと問題が郵送される
  3. 紙面あるいはweb上で問題を解く
  4. 合格すると資格証が送られてくる

クレカ払いがなくて振り込みだけなのは面倒ですが、研修テキストはpdfでも提供されますし、研修問題もオンライン上で回答できるのでまあ許してやるか、と思っていたのですが…

情報通信エンジニア 学生割引

 学生は研修費用の割引を受けられるので私もこちらを利用することにしたのですが、なんと学生証のコピーを郵送する必要があります。なんかの書類は明確に「メールNG」って書いてあったのですが、これはなかなか面倒です。というか**「データ通信の発展を目指す」団体が郵送のみ**ってもはやジョークなのでは…

 ただ、申し込んで学生証のコピーを郵送したら割と迅速にテキスト一式が送られてきました。資格証の送付も早かったので仕事は早いみたいです。

3:素っ気ないけど面白いテキスト

情報通信エンジニア 研修テキスト

 結局、この資格を取るメリットはあったのかという話ですが、個人的には毎年更新するほどではないもののテキストはなかなかよかったと感じました。残念ながら研修の問題はテキストの該当部分を探せばすぐわかる問題ばかりでしたから、この資格を持っているからと言って業務や就活にすぐ役に立つことはないでしょう。しかしながら、テキストは5Gの技術動向から光ファイバ敷設時の注意点に至るまで、詳細かつわかりやすく解説されていたので価格なりの価値はあったように思います。ちょうどこの研修を受けているときに移動通信に関する講義を受講していたので大学での講義のついでに勉強できましたし、「5Gってそうなってたんだ」みたいな純粋な面白さもあったので割と満足しました。

 ただ、毎年更新するかと言われれば「5年おきくらいでいいかな」というのが正直なところです。そんなことを言いながら毎年更新してしまいそうな気もしますが…

Tags: