タクテク2
昭和歌謡好き大学院生の雑記

「homeでんわ」でFAXを無理やり近代化+低コスト化

1:FAXをもっと「自由」に

複合機

 もはや産業遺産に認定されてもいい気がするけど、まだまだ現役なFAX。「自宅 兼 事務所」である我が家でも遺産どころか未だに「会社の生命線」となっています。

FAX…というか固定回線の面倒なところは主に二つ、

動かせないのは当たり前ですが、筆者宅の場合は事務用回線なので基本料のみで月2500円以上、そうでなくても 2000円程度の基本料が発生するなどランニングコストもそこそこ高いです。

hp01 全体

 そこで今回は、NTTドコモが提供するサービスで「携帯電話回線で固定回線を運用する」という方法でこれらの問題を解決できるサービス「homeでんわ」を契約して複合機をさらに便利にしてみたという話です。

2:FAXも使えて「いいことづくめ」だけど…

 homeでんわの詳細はdocomoのHPを見てくださいって感じですが、要点をまとめると

まあ要は「固定回線を持っていて、かつそれを維持しなければならない」という人の大半は乗り換えるメリットしかない感じです。特にFAXを使える点が大きいです。他社の類似サービスだとFAX送信時にプレフィックスをつけないといけない場合があるようですが、G3FAXまでであれば本当に「そのまま」使えるようです。

経営層の方が言いそうな意見:「ケータイ回線なんて信用ならん、最近も通信障害があっただろ。それに一般の電話回線には局給電機能というものがあってだな、停電時でも…」
反論:「今どき4G回線のほうが止まった時の影響が圧倒的に大きいから、信頼性は十分に高くしてあるはず。局給電に関しては今時電源なしで動く電話機なんてないから無意味。」

 ただ、店舗でしか契約できない点には注意が必要です。「ドコモショップ、行きたくねぇな~」と思いながらもしぶしぶ来店予約して向かうことに。結果…

うん、知ってた。」という感じでしたが無事契約完了。ちなみに、端末代金は2万円以下なので月サポで実質無料でした。ただし、筆者のようにナンバーポータビリティでの契約の場合は以下のような点に注意しましょう。

3:「ほぼ」刺すだけ

hp01 フロント

 homeでんわの専用端末であるHP-01は完全にApple TVのパクリ日本のメーカーとは思えない(失礼)ようなシンプルデザインで、サイズも10cm角と小型なので居住空間に置いてもいい感じです。前面のステータスLED4灯が消せないのがちょっとイマイチですが(ちなみにSHARP製)。

hp01 上面

 見たことないけど完全にApple TVだな。

hp01 背面

 インターフェースはモジュラーと電源、SIM差込口のみとこちらも非常にシンプルな構成。

 「ナンバーポータビリティの場合、移行はどうなるの?」という疑問があるかもしれませんが、ハガキで切替作業日が届くので、その日の「午後」に端末の電源を投入すると自動的に移行されるようです。なので回線のダウンタイムはほぼないので安心です(ただ、起動には10分くらいかかった)。まあ、筆者の場合はなぜか午前に電源を入れたのに移行処理が行われて慌てて接続したのですが…

hp01 マニュアル

 HPには「差し替えるだけ」みたいな表記がありますが、実際は電話機を操作して

この2つの設定を行う必要がありました。(画像はHP-01 ユーザーマニュアルより)

特に、エコーキャンセラーをオフにしないとFAXが使えない可能性がある点についてはあまり強調されていないうえ、これらの設定はすべて電話のダイヤル+スピーカーで行うためFAX専用機の場合は電話機を用意する必要があるわけですから微妙に面倒かつ難易度が高く感じました。

 一部では「FAXが使えない」みたいな声がありましたが、筆者の環境では全く問題なく使えました。参考までに、筆者の環境は次のとおりです。

オフィス向け複合機でエラー訂正機能があるから通信できただけの可能性もありますが…

4:結論

  1. まずはそもそも固定回線を廃止できないかを検討する
  2. どうしても固定回線が必要ならhomeでんわに変更しよう

頼むからあらゆる通信をTCP/IPに乗せてくれ、いい加減PSTN利用機器は廃止してほしい…

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