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昭和歌謡好き大学院生の雑記

空気清浄機の「正解の形」:Blueair Blue3210

1:巨大な「加湿」空気清浄機はいらない

掃除用品たち

 典型的な「やることがある時に限って掃除をしてしまう」タイプであり、普段から1日で5回くらい床のワイパー掛けをしている筆者。これまで部屋のホコリを殲滅すべく空気清浄機1台にフロアワイパー、マキタの業務用掃除機などを導入し、さらに掃除機を掃除するための掃除機まで購入してホコリとの戦いを続けてきました。

Blueair Blue3210

 しかし、既存の空気清浄機(SHARP FP-FX2)は大きさの割に適用面積が6畳しかなく非力なので2台目が欲しい、だけど日本メーカーに多い加湿機能付きの巨大な空気清浄機ではなく単機能で小型なものがいい、ということで北欧ブランドの空気清浄機ブルーエア Blue 3210 を購入したら空気清浄機の「正解の形」だと感じたという話です。

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2:オシャレ&シンプル&高性能

 Blueair社は1996年スウェーデン創業の空気清浄機メーカーで、いわゆる北欧家電です。そして、「北欧家電=オシャレ」という印象通り、(日本メーカーのテカテカプラスチックによるクソダサデザインからはかけ離れた)全体的に高性能かつオシャレな空気清浄機をラインナップしています。

Blue3210

 筆者が購入したBlue3000シリーズは2021年発売の比較的新しいモデルで、「Blue Pureシリーズ」の後継モデルです。適用畳数は15畳から44畳までサイズの違う3モデルがラインナップされていますが、筆者が購入したのは最も小さい15畳モデル。いろいろ特徴はありますがやはり目を引くのはこのデザイン。ファブリック製で落ち着いたデザインのフィルターの上に、つや消しホワイトのモーター部が乗っているというシンプルを極めたデザインで、どこに置いても「いい感じ」です。

電源ケーブルの処理

 電源ケーブルは直付けで、ちゃんと本体に合わせてACアダプターやコードが白っぽい色になっていたり、ケーブルを下から出す際にプレフィルターの中を通すことでケーブルを隠すことができるようになっていたりとデザインへのこだわりを感じます。

Blue3210 フィルター取り外し

 構造も非常にシンプルで、筒状のフィルターの上にファンが乗っかっているだけです。ちなみに、ファン部分はひねると簡単に取り外せます。

布製プレフィルター

 フィルター部はプリーツフィルターの上にファブリック製のプレフィルターがかぶせられている構成で、プレフィルターは取り外して洗濯機に突っ込むことができるのでメンテナンスが非常に楽です。

 ただし、他社が「フィルター交換10年不要!」とかを売りにする中、このフィルターの交換期限はなんと約6カ月と非常に短いです。これは、公式HP

フィルター掃除なんて面倒なことから解放されませんか? ブルーエアは約6カ月~1年に一度フィルター交換するだけ。

と書かれていることから「フィルターなんて掃除せずにさっさと交換すればいいじゃん」という考え方の結果のようですが、フィルターは実売で4000円程度とちょっと高いので悩ましいところです。まあ、フィルターって様々な物質を吸着する特性上2年くらい経てば排気が臭うようになるのでこの考え方もわからなくもないですが、せめて1年くらいにしてほしかったです。

プリーツフィルター

 プリーツフィルターは円柱状なので360°全方向から吸気が可能かつ非常に表面積が大きく、いかにも空気清浄性能が高そうな感じ(フィルターにはHEPASilent® Technologyなる技術が用いられていて、微細な粒子もスピーディーに除去できるらしいですが筆者はホコリ除去にしか興味がないのでその辺は公式HPを見てください)。

FP-FX2との比較

 実際、設置面積はかなり小さいにもかかわらず適用床面積15畳(JEMA)・運転音18dB(最小)と、トップレベルの静音性と高い空気清浄能力を両立していて、特に低速動作時はほぼ無音です。「下部にある大面積のフィルターで360°全方向から空気を取り込む→上部のファンから排気」という構造はめちゃくちゃ合理的で、これが空気清浄機の「正解の形」ではないかと感じます。

設置面積

 設置面積は感覚で言えば…片手鍋よりちょっと大きいくらいですかね。高さは膝よりちょっと低いくらい(真面目に答えると幅200 x 奥行き200 x 高さ425(mm))。

底面ゴム足

 ちなみに、「下にフィルター・上にモーター」という構造上、上部が重いですが底面にはゴム製のすべり止めが付いていて安定性は十分です。また、円形で取手がないので移動させるには両手が必要ですが、シンプルな構造ゆえ重量が約1.7kgしかなく非常に軽量なので移動も楽々です(FP-FX2は約5kgもある)。

3:待望のオートモード搭載だけど…

 前モデル(BluePureシリーズ )とはかなり似ているBlue3000シリーズですが、前モデルからの最大の進化といえるのがセンサーによるオートモード搭載です。筆者もこの機能にひかれて新モデルを購入したのですが、これがちょっと惜しい。

空気清浄度インジケータLED

 というのも、フロントに空気清浄度を表示するランプがあるんですが、これが夜間に微妙に眩しいです。消灯自体は可能なんですが、「オートモードかつ消灯」にはできないです。上部の操作部にあるLEDは操作後に消灯するというこだわりなんですが、そこには気づかなかったんですかね。

操作部タッチスイッチ

 また、操作部はタッチスイッチ1つだけというこちらもシンプルを極めたデザインですが、その結果としてたとえば「昼間はオートモード、夜間はナイトモード(低速・LED消灯)」という運用をする場合はオートモードから2回タッチしてナイトモード、そこから5回タッチして再びオートモードという感じで正直ちょっと面倒です。まあ、かといってスイッチを増やすと日本メーカーみたいなダサいデザインになるので難しいところですが。

4:前モデルを買うのもアリ?

 というわけで、Blueair Blue3000は

という感じでまさに**空気清浄機の「正解」**といった印象でした。ただし、

という2点はちょっと気になりました。新モデルの特徴であるオートモードが微妙だったので、値下がりしている旧モデルを買うのもいいかもしれません。

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おまけ:イオナイザーからのノイズ?

イオナイザー

 最後に、筆者がちょっと気になったことを。筆者は初めにこの空気清浄機をPCデスクの下に設置したのですが、しばらくしてヘッドフォンにポップノイズが入るようになりました。本体をPCから遠ざけると消えるので、本体上部にあるイオナイザーからノイズが出ているのではないかと考えました。

ノイズ測定

 そこで、オシロスコープのプローブの先にヘッドフォンをつなぎ、空気清浄機の上にケーブルを這わせたところスパイク状のノイズが観測されました。「やっぱお前だったかー」ということで今はPCから離れた位置に設置していますが、オーディオ機器の近くに設置を検討している人は注意したほうがいいと思います。ちなみに、SHARP FP-FX2にもイオナイザー(プラズマクラスター)が搭載されていますが、こっちでは問題は発生しませんでした。

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